観方をゆがめる「悩み」の5つの原因と解決方法|感情が爆発する前にできること

考えや感情は、まるで海に浮かぶ波のようにその瞬間ごとに変わり続けています。『本来の自分*』と、常に揺れ動き過去や未来へ行く『考え』を区別できず、人は悩み、苦しみます。今回は悩みや苦しみが起こる原因、そして悩みが表面化していくプロセスをヨガ的視点でご紹介します。

*本来の自分とは「経験することを常に観ている意識」とヨガではいわれています

こんな方にオススメ
  • 悩みを溜め込みすぎてしまう
  • 生きるのが苦しいなと感じることがある
  • 自分自身をコントロールできるようになりたい

心を悩ます5つの原因

私たちの心を悩ます原因は5つあるとヨガではいわれています。

5つの原因詳細と解決方法
①事実に対する無知▶︎事実と事実と言えないものを混同すること
解決方法:正しい知識をえる
②自意識の高さ▶︎「これが私」と限定する自意識
解決方法:自分についての正しい知識をえる
③欲望▶︎強い望み。必要以上の喜び・楽しみへの囚われ
解決方法:ヨガの練習/向き合う気持ち/瞑想
④嫌悪・憎しみ▶︎欲しいものが得られない憎しみ、嫌な経験を望まないこと
解決方法:瞑想ありのままを観る
⑤失うこと、死への恐れ▶︎恐怖の体験から起こる不安
解決方法:自然の法則を知る失うものなどない本来の自分自身を知ること

この5つの原因の根底にあるものが①の事実に対する無知です。②〜④は①事実に対する無知が原因で起こります。

悩みが現れてくる4段階とその対処法

ヨガとは悩みや苦しみを上手に心から出してあげることで原因から解決していきます。出さないように、押さえつけたり押し殺すのではなく、タネから取り除いていくのがヨガです。

4段階詳細と解決法
段階①潜在的な状態▶︎悩みの原因としてある段階で、具体的な考えや感情になっていない
対処法:聖典などでえられる真実の知識を理解する/瞑想
段階②コントロールしている状態▶︎感情や考えがあっても瞑想やヨガでコントロールできている
対処法:ヨガの練習瞑想内観
段階③我慢している状態▶︎悩みに対する考えはあるけれど、心の外に出せず我慢している
対処法:生き方のヨガの実践
段階④表面化している状態▶︎激しい感情となって、言葉や行動で表面化している
対処法:生き方のヨガの実践

最終的なゴールは『悩み・苦しみのタネ』がない状態

ヨガのゴールは自分に対する無知や混乱もなく、真実の知識と瞑想で、悩みや苦しみのタネを取り除いている状態です。

段階①・②は、悩みが潜在的にある状態ですが、考えという形にはなっていません。

段階③・④は、悩みという形になって問題が現れ、苦しく悩んでいる状態です。

それぞれの段階ごとの対処法によって、考えをコントロールできるようになり、悩みのタネがない状態へと近づいていきます。

パタンジャリ先生
段階別の解決法でタネがない状態を目指すのじゃ

  

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