原因①真実に対する無知

真実と真実と言えないものを混同すること。常に変化を観る存在である自分自身と、変化する身体や心を自分自身と混同してしまうこと。

自分はどんな人か、自分がどうしたいのか、自分は今何を考えているのか。自分を知らないということは最大の無知といえます。周りの意見や、人からの評価に惑わされるということも自分に対する無知から起こります。
原因②自意識の高さ

「私はすごい」「私は失敗できない」「私は可愛くない」「私は美しい」
「これが私」と限定する自我意識。本来の自分自身と、自分が使う道具である心を同じだと思うこと。身体や心は世界を経験するために使う道具です。その道具の限界が自分の限界だと思い込むことで、不安が起こります。

原因③欲望

必要以上の喜び・楽しみへの囚われです。何かを必要としているからではなく、それが前に楽しかったからという理由で、今日も同じものを欲しがってしまうことってありますよね。私たちは過去に食べたすごく美味しかったものを、必要ではないのに今日もまた食べたいと思ってしまうものなのです。

原因④嫌悪・憎しみ

欲しいものが得られない憎しみ、悪い経験を望まないこと。自分の欲しいものが得られない時は、「なぜ手に入らないのか」とそれを憎み、一方では、悪い経験だと感じることがあれば、それを望まないこと。
事実+主観的な思いを乗せ、感情と一緒に引きずってしまうことによって執着にもつながります。

原因⑤失うこと、死への恐れ

恐怖の体験から起こる不安。過去生があるとされているヨガでは、私たち人間は何度も生きる苦しみや悲しみ、死や失うことなどの恐怖を体験してきたといわれています。たとえ今世ではまだ死を体験していなかったとしてもそれらが潜在的な記憶となり現在の私たちに不安をもたらしているといわれているのです。

自分の心と向き合うことが幸せへの出発点

ポイント▶︎ 変化する"体や考え"を『これが私だ』と限定することで人は苦しむ
悩みや苦しみの原因となる考えのタネを取り除くには、まず自分の心に向き合おうとする気持ちが大切です。自分の考えを観て、気づき、そして自分は何を選択するのか。それによって人生は大きく変わっていきます。まずは心をケアする瞑想から日常にとりいれてみてはいかがでしょうか?